- 書籍名
- よもだ俳人子規の艶 (朝日新書)
- 発行日
- 2023/9/13
- 価格
- 935円
- 発行所
- 朝日新聞出版
- ISBN-10
- 402295230X
- ISBN-13
- 978-4022952301
紹介文
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表現者・子規の凄みとは?
知られざる子規俳句に出逢う、
松山、東京、道後にわたる初対談!
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34年の生涯で約2万5千もの俳句を残した子規。
ユーモアあり、反骨精神あり、ダンディズムあり。
中には遊里や遊女を詠んだ句も意外に多く、
そのような句においても透徹した観察眼が味わえる。
知られざる艶俳句から辞世の句まで、
見つめるものをあるがままに切り取る表現者がここに!
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子規はかなりの「よもだ」であった。――夏井いつき
西洋画からヒントを得た「写生」という技法を提唱する。
俳句のみならず、短歌や文章の革新運動を進める。
批判されても微動だにもせず、倍返しの熱量で議論を戦わせる。
とはいえ、そこには常にほのぼのとしたユーモアがあり、
愛さずにはいられない人間味で、周りの人々を魅了する。
──「はじめに」より
これほどダンディな男だったとは。――奥田瑛二
死生観さえ見えてくる艶俳句では、己の生と性をとことん客観視し、
不治の病を克明に詠む辞世の句では、絶望さえも短調にはしない。
いったい彼の眼はどれほどまで世の中を観る能力に長けていたことだろう。
想像するだけで、ひとりのダンディな男がありありと顕れる。
──「おわりに」より