株式会社 夏井&カンパニー

白梅を挿頭しやりたし相撲取   きらら☆れい

季語
白梅
季節
初春
分類
植物
鑑賞

「挿頭し」は「かざし」と読み【上古の日本人が神事に際して髪や冠に挿した草花】を指します。「相撲」も元々は神事として始まったものですから、このあたりの言葉の選び方もよく工夫されています。「相撲」も秋の季語ですが、正月場所が終わる頃を思えば「白梅」との取り合わせに違和感はありませんし、「白梅」が主役の季語として描かれていることはいうまでもありません。
 贔屓にしている「相撲取」に「白梅」を「挿頭し」てやりたいとは、今場所の活躍への賛辞でしょうか。新入幕から気に掛けている力士の新十両を祝う思いかもしれません。堂々たる大銀杏を思うか、やっと結えた小さい髷を思うかで、一句の味わいも変わります。
   
(鑑賞:夏井いつき)
(出典:松山市公式サイト『俳句ポスト365』2015年2月13日掲載分)