株式会社 夏井&カンパニー

湯の神の目尻垂れたりお元日  夏井いつき

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鑑賞

 目尻の垂れた湯の神、といえば忽ち思い浮かぶのが、道後温泉本館や足湯の湯釜に彫られた二柱の神。昔々大国主命と少彦名命が出雲の国から伊予の国へと長旅の途中、少彦名命が急の病にかかり、兄の大国主命が弟の小彦名命を手のひらに載せ、道後の湯につけ温めると、元気を取り戻し玉の石の上で踊った、という伝説の兄弟神。湯釜に彫られた神様の目尻が垂れていたかどうかまで覚えてないが、いかにもそのように微笑んでいそうな円いお姿なのだ。
 何よりも、初湯に身を沈め、ほっこりと湯釜を見上げる人の目尻が垂れているのは間違いない。
  
(鑑賞:朗善)