株式会社 夏井&カンパニー

金星やあじさいは青みなぎらせ  夏井いつき

季語
紫陽花
季節
仲夏
分類
植物
鑑賞

 金星が輝くのは、夕方か朝方です。少し暗いけれどもまだ深夜の闇ではありません。そこに紫陽花の青さが際立ってきます。
 紫陽花の青と、金星の光の色や、空の色との対比となっています。紫陽花を若干擬人化し、意志を持って、青をみなぎらせていると詠みます。
 みなぎるとは、あふれ出るばかりに満ちるのです。金星やまだ少し明るい夜空に対して、対抗心を抱いて、青をみなぎらせています。
 作者が強い意志で、俳句という文化を世に広めようとする姿勢の表れではないでしょうか?
(鑑賞:佐東亜阿介)
(出典:句集『伊月集 梟』)